管理会社・オーナー様向け|足場工事ガイド
マンションやアパートは、長く住み続けるほど外壁や屋上、防水部分が少しずつ劣化します。放置すると雨漏りやひび割れが広がり、建物の寿命を縮める原因に。そこで必要になるのが大規模修繕工事で、その最初のステップが「足場工事」です。
足場は職人さんが安全に作業するための“道”であり、丁寧に直すための“土台”。管理会社様・オーナー様の視点で、基礎知識から種類、役割、工事中の注意点までを分かりやすくまとめました。
足場の種類を見る目次
足場工事の基本
足場工事とは、建物の外側に専用部材を組み上げ、上り下りや作業のためのスペースを作ること。外壁塗装・防水・補修を安全かつ確実に進めるために欠かせません。しっかりした足場がなければ、どれだけ腕の良い職人でも力を発揮しにくく、品質にも影響します。
建物をぐるっと囲うことで養生シートを張ることができ、工事中のほこりや塗料の飛散を防ぐ役割も担います。「なぜ足場に費用がかかるのか?」という疑問は自然ですが、品質と安全を担保するための必要コストです。
足場の種類と特徴
くさび式足場
国内で最も普及。部材を「くさび」で固定し、組立・解体が早くコストも抑えやすい。低〜中層の集合住宅で多用されます。
枠組み足場
四角い枠を組み合わせる方式。強度・安定性に優れ、高層・大型物件に適しています。手間が増えるぶんコストはやや高め。
吊り足場・ゴンドラ
敷地が狭い・地上設置が難しい・形状が特殊な場合に活躍。ワイヤー等で吊り下げて作業します。
足場の主な役割
1. 安全確保
高所作業の落下・転倒リスクを低減し、職人の安全を守ります。
2. 作業効率
安定した足元で、塗装・防水・補修がスムーズに進行。工期短縮にも寄与。
3. 品質向上
無理のない姿勢で丁寧に作業でき、仕上がりの精度が高まります。養生シートで近隣配慮も。
※足場費用は工事全体の20〜30%を占めることも。安全と品質のための重要投資と捉えるのがおすすめです。
工事中の注意点(入居者配慮)
騒音・振動
鉄パイプの組立音は大きめ。時間帯の配慮と事前案内でトラブルを予防。
プライバシー
窓・ベランダ付近に人が近づくため、カーテン・目隠しの案内が有効。
ベランダ使用
荷物片付け・洗濯不可期間を明確化。掲示と全戸配布で周知徹底。
防犯対策
足場経由の侵入対策に、補助錠・窓ロック・巡回強化を実施。
管理会社・オーナー様の視点
工事依頼と確認
足場方式・安全対策・工期を具体的に確認。選定理由を説明してもらい、納得感を持って発注。
コスト管理
相見積で適正価格を把握。長期設置で費用が嵩む点を踏まえ、工程計画を最適化。
入居者配慮
音・洗濯・防犯など生活へ直結する事項を事前説明。具体的なスケジュール提示が効果的。
まとめ
足場工事は「安全」「品質」「効率」を支える基盤。管理会社様・オーナー様が重要性を理解し、発注・確認・入居者対応を適切に行うことで、工事全体がスムーズに進み、資産価値と安心の維持につながります。