管理会社・オーナー様向け|シーリング工事ガイド
目地やサッシ廻りのシーリングは、外装の一次防水を担う最重要部位です。適切な撤去・下地処理・プライマー・断面設計・材料選定によって、漏水リスクと再劣化を大きく抑えられます。
本ガイドでは、基本工程、代表的な仕様、施工時の配慮点、品質確保のチェックリストを、管理会社様・オーナー様の意思決定に必要な観点で整理します。
仕様とメニューを見る目次
シーリング工事の基本
標準フローは既存撤去→清掃/脱脂→養生→プライマー→バックアップ材/ボンドブレーカー→シーリング材充填→ヘラ仕上げ→検査・写真台帳。部位ごとに二面接着/三面接着の可否と断面寸法(目地幅×深さ)を設計します。
長期性能を左右するのは、下地の清浄度・プライマーの使い分けと可使時間管理・適正断面・材料の相性(ウレタン/変成シリコン/シリコン/ポリサルファイド/アクリルウレタン等)です。
仕様・材料と部位別要点
二面接着(標準)
ボンドブレーカー/バックアップ材で三面接着を防止。ムーブメント追従性を確保。
部位別(サッシ・打継ぎ)
サッシ廻りは下地材質の差に留意。打継ぎは段差調整後に断面設計を見直し。
材料選定
ウレタン/変成シリコン/シリコン等を用途で使い分け。低モジュラスは可動目地向け。
プライマー管理
塗布量・乾燥/可使時間を厳守。塗り過ぎ・乾燥不足・超過は密着不良の原因。
※仕上げ塗装の有無や上塗り材との相性に注意。ノンブリードタイプの採用やプライマー種別の整合を事前確認します。
シーリングの主な役割
1. 防水性の確保
雨水侵入を遮断し、漏水・下地劣化を防止。一次防水ラインの要。
2. 可動追従
温度・乾燥収縮・外力によるムーブメントに追従。亀裂と剥離を抑制。
3. 意匠・美観
目地ラインの通しと色合わせで外観価値を維持。ノンブリードで汚染抑制。
※性能は「下地清浄度・断面設計・材料選定・施工管理・検査体制」で決まります。
施工中の注意点(環境・安全・品質)
温湿度・露点
結露・降雨前後は不可。基材温度/湿度/露点差を確認し可使時間内で施工。
養生・動線
汚染・はみ出し防止の養生徹底。出入口や避難動線の確保・掲示も必須。
可使時間/硬化
ガン打ち〜仕上げの時間管理、硬化前の通行/雨掛かり制限を徹底。
VOC・臭気
低臭タイプ選定や換気・作業時間帯配慮。居住者周知・クレーム抑制。
管理会社・オーナー様の視点
仕様・数量整合
撤去の有無、目地幅・深さ、材料グレード、色番、可動量を図面・報告と照合。
検査・試験
付着試験・試験施工・抜取り確認・写真台帳の記録精度をチェック。
維持管理・保証
保証範囲・点検周期・将来の外壁塗装との更新サイクル連動を確認。
まとめ
シーリングは外装防水の要。適正な撤去・下地処理・プライマー・断面設計・材料選定・環境管理・検査体制を徹底することで、長期にわたり漏水と再劣化を防止できます。